2016年12月05日

「はやぶさ2」二周年

「はやぶさ2」打ち上げから2年が経ちました。おめでとう。「はやぶさ2」トラブルもなく順調に飛行を続けています。

twitterへのコメントをこちらにもコピペ。


※初代「はやぶさ」では最後に頼りになるのはどんな姿勢でも通信ができるLGA(小型アンテナ)でしたが8bpsという、とてつもなく遅い通信速度しか有りません。「はやぶさ2」ではMGA(中型アンテナ)が二軸の可動式になり探査機が姿勢を変更してもアンテナを地球に向けられるようになったので日常的に32kbpsでの通信が可能になりました。日常の通信量が飛躍的増大し探査機の状態をこれまでよりもずっと容易に把握できるようになりました。
ナイアガラの滝のように高画質画像データを轟々と降ろせる低軌道地球観測衛星と違い、日本の惑星探査機の回線はやりたいことに制限がかかるくらいに細いのです。

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※初号機に比べエンジンの安定性が大幅に向上し、エンジンが計画外に停まってしまうような事は無いとのこと。「はやぶさ2」のイオンエンジンには運転ノルマがあり、必要な期間内に、必要な時間だけ運転して決められた加速量を得られないと小惑星まで届きません。計画外停止の無い順調な運転は、上記の通信速度の向上と共に、運用者の負担を大きく減らしています。
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※本来ならばエンジンを使わない弾道飛行中、放っておくと探査機は姿勢がズレてしまうので逐次姿勢制御エンジンを噴かして太陽電池パネルを太陽に向け直さねばいけないのです。ところがこのSSモード(ソーラーセイルモード)を使用すると、機体が勝手に太陽の方向に向きつづける様になります。R/W(リアクションホイール)も推進剤も使用量が減らすことが可能となり、小惑星への降下ミッションの日まで探査機をよりベターな状態のまま温存できるようになりました。

SSモードは初代「はやぶさ」で生み出され「IKAROS」で発展させた技術。そして「はやぶさ2」ではこの技術が日常的に使われています。「はやぶさ2」は太陽電池パネルを帆に見立てた宇宙帆船でもあるのです。

     ※参考
    「はやぶさ2 スペシャルインタビュー 若き指揮官が語る小惑星を目指す旅のはじめの一歩 」
http://jpn.nec.com/ad/cosmos/hayabusa2/special/02/page02.html





2016年10月22日

COMITIA118のご案内

いつものことながらギリギリの告知です。

今年のコミティアは随分早いですね。おかげで他のイベ
ントとのブッキングが少なくて助かります。

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COMITIA118
2016年 10月23日(日)
東京ビッグサイト 東1・2・3ホール 

[A01b] teardrop

新刊:ナシ

既刊:金星探査機「あかつき」解説本
        小惑星探査機「はやぶさ2」解説本
        高校人工衛星部漫画



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shikishima_ld at 02:45|PermalinkComments(0)[イベント情報] | [同人]

2016年09月28日

ミネルヴァ解説本の再版について

ご無沙汰しています。普段同人誌の告知ばかりですが、今日は新しい試みとして電子書籍のご案内。今月からBOOKWALKER様での電子書籍運用を始めました。萌衛星図鑑に収録できなかった、小惑星探査ローバー「ミネルヴァ」の擬人化解説本です(2007年発行)。”試し読み”部分だけでも結構ボリューム有るので、未読の方はぜひ(下の画像からBOOKWALKER様のサイトへ飛びます)。


20160927_a-mine1


小惑星探査ローバー「ミネルヴァ」
といっても最近の方には説明が必要かもしれません。ミネルヴァとは小惑星探査機「はやぶさ」に搭載されていた小型ロボット。

20160928a_mine   粉ミルク缶サイズで、車輪や脚は無く、内部の弾み車を利用して小惑星イトカワ地表をぽんぽん跳ねて探査を行う予定でした。市販の汎用電子部品(ノートパソコンのカメラなど)を小改修して搭載し、開発費を極限まで抑える試みも当時としては画期的でした。

しかしながらこのミネルヴァはイトカワに投下されたものの狙いがはずれ、失敗。そのまま宇宙に投げ出されイトカワ探査を行わないままにミッションを終えてしまいました。


20160927_b-mine2  もともとこのミネルヴァは「はやぶさ」の正式ミッションとはちょっと異なりオプション扱いだったこともあって露出が少なく、また「はやぶさ」を扱った映画などでは殆ど触れられないままに終わっているので当時ですらあまりメジャーな存在とはいえませんでした。

それでもミネルヴァミッションは理学的にはともかくとして、工学的には多くの成果を残しました。ミネルヴァは「はやぶさ2」にも引き継がれ、なんと三機ものミネルヴァⅡが搭載されているのがその証左といえるでしょう。ミネルヴァⅡは2018年夏のリュウグウ到着を夢見ながら「はやぶさ2」の懐に抱かれて今も一緒に旅をしている最中です。

20160927_c-mine3    この本は発行が8年前なので正直イラストとか恥ずかしいのですけど、自分自身も現代萌衛星図鑑 でほとんど触れられなかった心残りと、2年後に備えての予習も含めてまだ意味があるだろうと思い電子書籍という形で再版することといたしました。

ちょっとでもお役にたてば嬉しいです。








 

shikishima_ld at 02:34|PermalinkComments(0)
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