2009年09月

2009年09月17日

今宵、星の世界で逢いましょう。

090917
さてさてさて、待ちに待ったHTVのドッキングが迫って参りました。ISS(国際宇宙ステーション)との結合は9月18日明朝。タイムスケジュールは遅延もなく、粛々と進行中です。ドッキング中継と東京マグニチュード第11話、色んな意味で今夜は眠れない夜になりそうです。

2100時現在、HTVこと宇宙ステーション補給機は21時27分に予定されているISSとの高度調整マヌーバにむけて準備中。同日10時59分にISS後方5kmの接近開始点に到達、翌、18日午前0時30分からISSへの接近を開始します。

現在位置はココ↓
http://www.n2yo.com/?s=25544|35817

ISSのロボットアームで把持されるのが4時50分。ISSとの結合は07時以降になるようですね。

ドッキングの様子はJAXA、ニコニコ他複数サイトで中継。丸ノ内のJAXAiでも07時より特別に中継を行うようです。

【ライブ中継~SPACE@NAVI-Kibo SPECIAL LIVE】

http://iss.jaxa.jp/htv/

このHTVは、有人施設へのドッキングミッションを行う無人宇宙船ということでNASAの厳しい安全審査をくぐり抜けてきており、何重もの安全対策が施されているのも大きな特徴。万が一に備え、推進系は2系統、GPSなどの航法系は3系統と多重化され、地上からの許可がなければISSへの接近を行わないようになっていますし、ISSにはHTVコントローラが増設され宇宙飛行士が直接「停止」「後退」「接近中止(緊急退避)」「動力停止」などのコマンドが送れるようにもなってます。ISSから排出された推進材や水によってHTVのドッキングセンサが汚染された場合を想定して、センサに塩水を拭きかけたり、テニスラケットで目隠ししたりといった試験もしたとのこと。

最終的にはHTVはISSの下方10mで静止、ロボットアームによって拾われることになるのですが、お互いが秒速8kmで飛行するなかでISSの下方10mでぴたりと停めれば良いだけでなく、アームで把持される直前にはHTVの姿勢制御を切らなくてはならず、この辺も大変に難しかったとか(万が一、ISSに捕まれたままの状態でHTVが姿勢変更を始めたらISSを巻き添えにしてしまう)。

また飛行士が立ち入る予圧区画には火災報知器が装備され、停電時に備えた非常口表示が蛍光材で施されています。ちなみにこの予圧区画は基本的に「きぼう」船内保管室のダウングレード版だそうです。

お祝いとしてとりあえず分かる範囲内で頑張って絵にしてみました。擬人化でないリアルHTV。今後とも露出の大きい宇宙船になると思うのでもうちょっと詳細な写真が世に出てくることを願うばかりです(大きいイラストはピクシブで)。



shikishima_ld at 21:52|PermalinkComments(6)TrackBack(0)HTV | こうのとり

2009年09月10日

HTV、今夜進宙!

090910さてさて、待ちに待ったHTV+H-IIBロケットの打ち上げが迫って参りました。打上時刻は9月11日02時1分46秒。タイムスケジュールは延期もなく粛々と進行中です。打ち上げ中継と東京マグニチュード第十話、色んな意味で今夜は眠れない夜になりそうです。

このHTVとは、ISS(国際宇宙ステーション)まで荷物を運ぶ無人の輸送船。新開発された大型ロケットH-IIBによって打ち上げられ、ISSの10m下方にまで接近して停止。ISSのロボットアームに寄って拾われてドッキングします。ISSに荷物を搬入したあとは、船内にゴミを詰めて大気圏に突入させ船ごと燃やします。

特徴は色々あるのですが、なによりもとにかく大きな荷物を運べることがあげられます。ロシアやヨーロッパも立派な輸送機を持っているのですが、ハッチの開口部がちいさく、彼らの船では運べない荷物も多いのです。とくに今後スペースシャトルが廃止されると、ISSを維持するための大型部品はHTVでしか運べません。HTVがなければ将来のISSの運用すら危うくなるのです。

また宇宙空間で無人の宇宙機が有人施設であるISSに安全にアプローチできるのも大きな特徴です。萌衛星図鑑でも登場した「おりひめ・ひこぼし」で培った、ランデブー&ドッキング技術がHTVの基礎になっています。いわばHTVは彼ら二人の愛娘なのです。

HTVはISSへの補給のために年に1隻から2隻が建造され合計で6~7隻が打ち上げられる予定です。ISSの運用が2020年まで延長されるという話も出ていますから場合によっては10隻以上も建造されることになるかもしれません。

彼女はその大きな搭載量からキャパシティがとても大きく、様々な改修プランが検討されています。大気圏突入カプセルを搭載した再回収型、有人カプセルを搭載した有人型。さらにはHTVを何個も合体させた宇宙ステーション型までもが検討されており、今後建造されるHTVにはそれぞれ小改修が施され、これらの技術試験も平行して行われていくようです。毎年毎年、改良を加えられた新しい子が生まれ、それが確実に日本独自の有人宇宙船につながっていく。個人的には一番ほっとな宇宙船です。

1号機の打ち上げまであと二時間半。11年前軌道上でのランデブードッキング技術の礎を築いた「おりひめ・ひこぼし」は、いまだ軌道上をまわっています。今夜はHTVの誕生をひっそりと見守っていてくれることでしょう。

【JAXAインターネットライブ中継】
http://www.jaxa.jp/countdown/h2bf1/live/index_j.html


【sorae.jp公式Twitter打ち上げ速報】

http://twitter.com/sorae_jp

※H-IIB試験機1号機は無事打ち上げに成功。HTVも軌道に乗りました。HTVは一週間の飛行の後、18日にISSとのドッキングを行う予定です。関係者の皆様、お疲れ様でした!



shikishima_ld at 22:21|PermalinkComments(2)TrackBack(0)人工衛星 
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